旅行

国内での移動

第04号, 2020

国内での移動



単独、あるいはキャンピングカーを使用しての複数人数での遠隔で人里離れた場所を移動先に選択して、キャンプテントを張って宿泊するとかホームステイにするとかの手段をとることはこのCOVID-19パンデミックの試練の時にあたってのインドでの観光業界の新しい規範としての選択肢になっています。興味をそそられることはこれらの旅行手段はまたそれによって遠隔の地の地方経済の安定化によってその地の現住者たちの役にも立っているという事実です。

コロナウイルス罹患防御目的の制限事項がだんだんと緩和されてくるに従って、人々は安全性を保つためのガイドラインを守りながらも再び旅行に出ることのできる機会を待ち望んでいます。人里離れた場所でのホームステイと小規模の孤立した場所での宿泊はそのような場所であれば人との接触も最小限に抑えられるだろうということで好ましい選択になります。多くの数の専門職の人々がワーケーションと呼ばれる造語で表される休暇中の旅行滞在先での仕事,すなわち被雇用者の生産性と福祉を同時に達成するための助けになる全体的な有利性を鑑みたやり方を取り入れてきています。 他の観光業とは異なって、ワーケーションは価値の高い知識層、すなわち技術を駆使した働き方をする専門職に焦点を当てて、そのような資格を持つ人々を地方自治体に呼び寄せる働きを意味するのです。この遠隔地と専門家たちを一体化する動きは専門職の人口を彼らのそれぞれの知識と技能に応じた専門的無料ボランティア活動に参加させる結果になるわけです。

今後何か月かの間に、より高度の責任を果たせる旅行社会と呼べるような社会が立ち上がるでしょう。このような新時代の旅行者たちは旅行する手段として遠隔地で、いままで思いもつかなかったような場所により時間のかかる,(すなわち地上経由で)旅行することを選ぶようになり、小規模の人里から離れた土地に宿泊して、その環境をありがたがることになります。人々は地方環境、そこに住む人々、そしてその地の経済を良くするために献身することの意義により敏感になるでしょう。そしてこのような状態を可能にする最良の方法は地方の土地に居住し、地方自治体をより良い方向に改善することに寄与することなのです。

スエーデンの女優のメリンダ キナマンがラダクでのホームステイで出された朝食を摂っているところ

”地方のために声を上げよう“という流れに沿って、ナレンドラ モディ首相はインドの地方産業に意義深い声明を発しました。彼の主導は地方産業支援と、中でも特に旅行と観光に関連した部分への支援の声明に及んでいます。

北部への冒険の旅

ヒマラヤ山脈は常にインドの豊かな北部辺境地を守護する役割を果たしてきていますが、それら山脈のもとにある丘陵地帯にもいくつかの素晴らしい休暇向きの場所があるのです。シムラの賑やかな避暑地から僅か2時間足らずの場所にナルカンダという名前の静かな町が横たわっています。ここはインドで一番美味な林檎のいくつかの品種を生産する果樹園からなる広大な土地が広がっていることで知られた場所です。この林檎の名声に比してまだよく知られていないことはこの静謐なヒマチャリ町は毎冬そこの斜面滑降坂で最大に名高いスキー場所の一つということがあります。 今一つのまだ人の知らないヒマラヤ山脈の持つ宝石のように価値のあるものはムンシャリと呼ばれる小さな町です。ここは北インドにある西から中央にかけての連峰であるクマオン ヒマラヤ山脈の高部の峯の間にある小さな山間の共同生活体でそこで平和にヒマラヤ山脈と共存しています。

西側の素晴らしい美観

インドの西部の辺境は田舎ならではの美観と旧時代の魅力を保ったままの状態の具現化です。キムサールはラジャスタンのナガウル地域という名称のあまり知られていない地方の名ですが、この州に眠っていた宝石のような村の一つです。そこの砦だったところは今では贅沢な感じのホテルになっていますが、のんびりとした田園生活の場で、それなのにジョドプールのような大都市から近距離の場所なのです(100キロの距離)。

ラジャスタン州のキムサールにある広大な広がりをもつ砂漠の中に建てた、ランタンの光で照らし出されたキャンプテント

南側のこれも素晴らしい美観

インドの南部地域はこの国の山に囲まれた北部とは考えられる限りのあらゆる点で際立った対照をなす地域です。カルナタ州の沿海部分に属するテッケディはペリヤー国立公園にある虎保護地域を内蔵する場所でこの国立公園はこの国インドでの大変人気のある公園の一つでもあります。

魅惑的な東部

メガラヤ州の西ジャンティヒルズ地域を流れるウンゴット川近くに快適に棲生する小さな村はそこを訪ねる旅行者のすべてに喜ばれます。この村はインドとバングラディシュの国境にあり、水晶の様に透き通った水が流れるウンゴット川がその川の周りを囲んで生えている緑とともに有名な美しさの景観を誇る場所です。 これらの風変りともいえる旅行場所は著名な観光場所として観光客が好む場所の代替として推薦に値する場所であるのみならず、そこへ行けばインドのいきいきとして、しかもいろいろ変わった田園文化に触れることで観光客に興味ぶかい識見を提供してくれます。観光企業は少人数の集団に分けた若者たちを訓練して需要度が上向いてきている国内観光事業に対応しようとしていて、この企業の努力目標は観光客にインドの地方の特選の魅力,慣習、都市そのものの観光よりもむしろその周辺の観光、ジャングルの探検と野鳥探索などなどの魅力を知ってもらうようにすることに的の転換を図ることに変化させています。インドの都市部から離れた地方に散在する小規模の商業もまたモディ首相が国内生産品と国内サービスを急速で効果的でもある経済復興の手段としてこの手段の支持を再集合させて国内製品と国内手当の消費を伸長させることの奨励を呼び掛けて以来、国内旅行の大いに期待されている増加によって得ることのできる利益を待ちかねています。

ホテルのスタッフたちがマハラシュトラ州のプネーにあるホテルの部屋を消毒しているところ

ヴィネヤックスーリヤスワミ

ヴィナヤク・スルヤ・スァミはデリーに拠点を置くジャーナリストです。彼は機械工学の学位を取得し、インド海軍で見習いの造船技師として働いてきました。10代の頃からパートタイムで作家をしていた彼は、執筆と旅行の楽しみを追求するためジャーナリズムの道へ切り替えました。
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