冷たい(冷食)料理
酷暑は人をとても消耗させます。気温の上昇時には体を内面から冷やすことがお勧めです。著作者であるカヴィタ デヴギャンの言による説明にはインド住民の昔から慣習化している酷暑対策が現実面で真夏の暑さと対処できるように人体を慣らすことに役立っている事実がうまく言い表されています。
アイスクリームや氷で冷やした飲み物は夏季の暑さに一番効果的に対応するものです。でも、このようなものが私達の体温を下げるのに健康の面で問題ないでしょうか?これらの飲み物や食物は瞬時的には身体に籠った熱を下げる効果はあるでしょう。でもそれによって熱が下がったとしてもそれら食べ物や飲み物を体が消化する時に出す熱で相殺されてしまうのです。代わりにバナナやスイカを食べれば、消化作用中に体温を下げ、それにこれがありがたいことなのですが、氷との組み合わせの食べ物を摂るよりももっと健康的な代替物となるのです。夏季の慣習的インド食規範によるとなるべくアルカリ性の高い食物で水分性の多い食物であるほど、急性脱水症によりしっかり対応でき、同時に夏の熱気にうち克つためのより健康的な解決法になるのです。
軽い甘味
ガルカンド(薔薇の花弁から作られた保存食品)は古代ペルシャ由来である可能性がありあり、こんにちではインド人の伝統的食習慣の固有な一部となっています。これには冷却機能が伴われているので夏の熱気に打ち勝つには理想的な添加食物と考えられています。薫り高い薔薇の花弁と砂糖で調理されているこのガルカンドはただ単に体をクールに保つだけでなくて疲労や苦痛や痛みなどの酷暑から来る悩みの問題を軽減する効果もあります。これはまた大きな効果のある消化促進剤でもあり、夏季に起きる身体からの過剰な発汗と臭い体臭を抑えることに効果があることの他に体の毒素を取り除く助けにもなります。

野菜類と果物類
殆どの野菜は体温を低く保つ役目をしますが、水分を多く含む野菜のほうがその点でより効果的です。キュウリやダイコン、レタス、瓢箪の実、ホウレンソウなどの野菜は夏にぴったりの野菜ですし、食事に取り入れるのも容易です。キュウリには多様性があるので、サラダに混ぜてもいいし、または飲料水にとかしこむこともできます。果物も八色鳥料理に合いますし、またココナツや ナツメヤシ、ライム、マンゴ、メロン類、甘夏、それに熟したパイナップルなどの夏の果物も普段の食事献立に加えられるべき材料です。インドの伝統的ハーブの木の実のベールフルーツは、またの名をストーンアップルと言いますが、この果実も又熱気当たりに効果があり、水分を吸収する夏の太陽光線が及ぼす悪影響から人を守ることができます。この果物は普通シャーベットにして、またはベールフルーツの乾燥スライスと一緒に煎じた温かいお茶にして賞味されます。同様の効果を持つものにアーム パナと呼ばれる飲み物があり、この飲み物は茹でた未熟マンゴ繊維かコクム(またはガ-シニアインディカ)ジュースと呼ばれる果物ベースのジュースでできています。後者の果汁はデカン高原に育つ野生の果物で、無添加砂糖を混ぜて冷やして供される夏にぴったりの飲み物です。
燃料補給的効果
もし3-4時間何も食べなかったら、人間の血液のグルコース価は大概の場合低下します、ですからたとえ少量でも栄養価の高い食物を摂ることは人間の脳と体に必要な活力を与えることになるのです。
正しい飲み方をしてください。
毎日コップに7杯から8杯の水を飲むように心がけてください。外出時には水を携帯することを忘れてはなりません。粘土ポットに入れた水を飲むことは効果があり、混ざった土が必須ミネラルの補給となり、水の中の不純物を取り去る上に、水を冷たく保つ効果もあります。何なら銅製の壺を使うこともお勧めです。この壺も水を冷たいままで保存できますし、このように保存される水には解毒作用もあり、心をも活性化させるのです。(そうです、銅は人間の脳にもいい効果を与えるのです)。ジャルジーラ(クミンシーズの女神の心の染み込んだ飲み物)は沢山のミントの葉を使って作られていて、これもまた夏の暑気払いに非常に効果的です。伝統的インド料理にはいくつかのアーユルベーダ(生命科学)の原則が付随していて、数多くの特製夏料理は自然に沿った冷やし方で供されるのです。例えば一日の最後の食事を日没時に合わせて、脂っぽかったり,ピリ辛する料理やカフェインを含んだものの飲食を避けて食べるとかという古代科学の他の決まりと合わせ持った食事を摂ることは熱い夏を無事にやり過ごすことに効果があるのみならず、我々を常時健康に保ってくれるのです。