前書き
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インドが独立75周年(2022年8月15日)を迎えるにあたり、インド政府は75週間にわたる壮大な祭典「アザディ・カ・アムリット・マホトサヴ」を準備しています。この祭典は、国の自由の戦士たちに敬意を表し、彼らからインスピレーションを得て、「アザディ・カ・アムリット・マホトサヴ」(自立したインド)を原動力に、国がより強く、より豊かな未来に向かって邁進することを目的としています。今回の「インディア・パースペクティブ」では、「アザディ・カ・アムリット・マホトサヴ」の様々な目的とテーマをご紹介します。
パンデミック時のインドの持続的な国際協力に焦点を当て、インド・EU首脳会談で得られた重要なポイントを掘り下げてみました。今回の仮想会議は、EUがインドとの間で開催する「EU+27」のフォーマットとしては初めてのもので、インドの外交政策にとって画期的な出来事でした。インドのナレンドラ・モディ首相は、EU加盟27カ国の首脳および欧州理事会と欧州委員会の議長と会談しました。
モディ首相は、2021年5月に英国のボリス・ジョンソン首相と仮想モードで会談し、二国間関係の歴史的な前進を描きました。両首相は、科学、教育、研究、イノベーションにおけるパートナーシップを強化するという共通のコミットメントを改めて表明しました。また、オックスフォード大学、アストラゼネカ、インド血清研究所が、「英国で開発」、「インドで製造」、「世界で流通」する効果的なCovid-19ワクチンの共同開発に成功したことを強調しました。
2020年、コロナのパンデミックが始まったとき、モディ首相は国民への演説の中で、ハーブとスパイスを使って伝統的に調理されたアーユルヴェーダの免疫力を高める飲み物「カダ」の摂取を奨励していました。生命の科学を意味するアーユルヴェーダは、古くから伝わる健康法であり、その効果を探ります。
モディ首相は、毎月のラジオ演説「マン・キ・バート」で、インド人クリケット選手のミタリ・ラージ選手が、インド人女性として初めて、ゲームの全フォーマットで10,000ランを達成したことを称えました。彼女の成功を祝うとともに、先日開催された国際ボクシング協会の男女世界選手権で金メダルを獲得した7人の若いインド人女性ボクサーの模範的な成果にも注目したいと思います。養蜂もモディ首相がラジオ演説で取り上げたテーマです。養蜂の商業的可能性と、政府の奨励によりインドの農家の副収入源として徐々に定着しつつあることを紹介します。
写真特集では、2021年の「国際ヨガデー」(毎年6月21日)を世界で祝う様子をお届けします。また、モンスーン雲を追いかけて、国内で最も美しいとされる滝をご紹介します。
本号の人物欄では、インド宇宙開発の父と呼ばれるビクラム・サラバイ博士を偲びます。また、インド初のロケット発射基地であるトゥンバ赤道ロケット発射基地(TERLS)をはじめ、数々の施設や科学センターを設立し、国内の科学教育の普及に多大な貢献をしたサラバイ博士に敬意を表します。
