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第02号, 2021

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インドの展望 |著者

第02号, 2021


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2021年3月、インドのナレンドラ・モディ首相は、バングラデシュのシェイク・ハシナ首相の招待を受け、バングラデシュを訪問しました。この2日間の訪問(3月26日、27日)は、2020年3月にパンデミックが発生して以来、モディ首相にとって初の海外訪問となりましたが、バングラデシュの独立記念日、バングラデシュの自由闘争の象徴的な指導者であり、同国の初代首相であるバンガバンドゥ・シェイク・ムジブル・ラーマン氏の生誕100周年、インドとバングラデシュの外交関係50周年にも重なりました。
インド・バングラデシュ外交関係50周年

今回の訪問で、モディ首相は、1971年のバングラデシュ解放戦争で勇敢に戦ったインド軍の殉職者に捧げる記念碑の基礎工事を行うとともに、バングラデシュのシェイク・ハシナ首相とともに、ダッカ(バングラデシュの首都)とニュージャルパイグリ(インドの西ベンガル州)を結ぶ新しい列車「ミタリ・エクスプレス」の開通式を行い、インドと隣国との緊密な関係を改めて示しました。また、モディ首相は、バングラデシュの学生を対象とした1,000名の「シュボルノ・ジャヤンティ奨学金」を発表しました。
また、モディ首相は、インドで教育を受けようとしているバングラデシュの学生を対象に、1000人分のシュボルノ・ジャヤンティ奨学金を発表しました。本号の「パートナーシップ」では、モディ首相の画期的なバングラデシュ訪問を取り上げています。

インドには、知識、哲学、文化、伝統を共有することで世界とつながってきた輝かしい遺産があります。この遺産を体現しているのが、仏教という世界遺産です。仏教の文化と哲学は古代インドからアジア全域に広がっており、東南アジアのいくつかの国と強い文明的な結びつきを持っています。本号では、インドと東南アジアの国々が共有する仏教の遺産についてご紹介します。

また、今号では、インドの2つの魅力的な伝統にも注目しています。モディ首相は最近のラジオ演説「Mann ki Baat」で、オディシャ州のパタチトラという芸術様式と、アルナチャル・プラデーシュ州のモンパという部族が1000年前から行っている紙漉き技術「Mon Shugu」の遺産を紹介しました。プリーのジャガンナート寺院の建立とともに始まったと言われ、現在も伝統的に行われているパタチトラの複雑な仕組みを、遺産のある小さな村ラグーラージプルで探ってみました。 また、地元の植物の皮を原料とすることで木を切らずに済むという、環境に配慮した「モンシュグ紙」の製造工程にも迫ります。

環境に優しく、持続可能な製品が求められています。世界環境デー(6月5日)に向けて、私たちは、「廃棄物から最善のものを」という言葉を再定義している、いくつかのインドの起業家による環境に優しい革新的な取り組みを取り上げます。彼らの独創的なアイデアは、モディ首相が掲げる「Aatmanirbhar Bharat」と「Make in India」のビジョンをさらに推し進めています。 これらのビジョンは、モディ首相がバーチャル形式で立ち上げたインド初のおもちゃフェアでも強調されました。このフェアの開会式で、モディ首相は、子供の認知能力の向上にインドのおもちゃが果たす役割を強調し、インドのおもちゃメーカーに伝統を守るよう呼びかけました。ここでは、子どもたちを楽しませるだけでなく、地域の文化や伝統を反映した手作りのインドのおもちゃを紹介します。

同様に、インドの優れた固有のものとして、スパイスがあります。風味豊かで、多くの健康上の利点を持つこれらのスパイスもまた、地元の習慣や伝統を反映しています。今回は、インド亜大陸のあまり知られていないスパイスをご紹介します。スパイスと同様に、ミレットもインドのキッチンには欠かせないものです。2023年が国連総会で「国際ミレット年」と宣言されたことを機に、インドの食物連鎖におけるミレットの重要性、ミレットの生産地、そしてミレットの普及と栽培に対するインド政府の取り組みを紹介します。 人物紹介では、インドで最も優れた映画監督の一人であるサタジット・レイに敬意を表しています。 バーラト・ラトナ賞とアカデミー賞(オスカー)生涯名誉賞を受賞しています。

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