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野性の声

第02号, 2020

野性の声

インドの展望 |著者

第02号, 2020


インドには400種の哺乳類動物、1,250種の野鳥、460種の爬虫類、240種の両生類、それに2,550種の魚類が生息しています。ここに記載するのはこの国全土にわたって点在するまだよく知られていない保全地区でそれらの地区では保護されている野生生物のみではなくその地区に住む途方もないほどの入り交ざった数の生物の生息地としても 知られている地域です。

オランジ 国立公園、アッサム

オランジ(ラジヴ ガンディ)国立公園(ONP)はアッサムのウダルグリ地域を流れるブラマプトラ川の北側の土手にあります。1999年に国立公園として作り上げられたこのONPはあの名高い一角インド犀が群れて棲み処にしているために屡々ミニサイズのカジランガ森林地帯と譬えられて呼ばれています。その広さが78.8平方キロに及ぶこの公園はそこに存在する魅惑的な自然美と数多い渡り鳥で観光客に人気の公園です。

見どころ: 一角犀、豹、渡り鳥、それに象のサファリ

行程: 最寄りの空港はサロニ空港で、この空港はソニトプールにあるテズプール(この公園から32キロ)から10キロです。

ヘミス国立公園、ジャム&カシュミール

1981年に開園後、1988年と1990年の二度にわたって拡張工事がなされたヘミス国立公園は全部で4,400平方キロになんなんとする広大な敷地を持ち、南アジアでのこの種公園としては最大の大きさを持つ公園です。J&Kとラダクの連結地所にまたがっていて、この公園は200頭に近いユキヒョウの生息地として知られています。

この公園にはまた、1,600人の住民が住まっていて、築後400年となるヘミス修道院をも抱えています。

見どころ: ユキヒョウ、アジア アイベックス、それに素敵なチベット羊。ヘミス ツセチュー祭

行程: 一番簡単な方法は空路です。リー 空港は公園からたったの5キロという近距離にあります。

マニプールのケイブル ラムジャオ国立公園

マニプールはこの地域での植物と動物の観察場所としての喜びの場所です。その上この公園は世界で一つしかない水上に浮かんだ公園なのですよ!印象的な眺めのロクタク湖の上に浮かんでいるKLNPとよばれる大きな地面の塊で。そこは大きな土の塊が浮かんでいてその上は多様で美しく、他では見られない野生生命で満ち満ちているのです。

この国立公園は珍種で危惧種であるマニプールターミン鹿の生息地で、この鹿は一般にこの州の踊る鹿、サンガイと呼ばれている鹿です。

見どころ: このフムディスと呼ばれる土でできた沼地に漂泊するカモシカの亜種のサンガイ、並びにロクタク湖

行程: KLNPは州都インパールから車で54キロの地点にあり、ラジャスタンのジャワイレオパード保護地区に属しています。

ラージャスターン州のジャワイヒョウ保護区。

観光客に人気のウダイプールとジョードプルの中間地点にはあまり名の知られていないジャワイダムがあり、このダムはベラという名の村の近くでジャワイまたはベラ レオパード 保護区に近接した場所にあります。周囲の乾燥した土壌と広い自然のままの土地と洞穴の多い小丘があり、この地域は代表的な洞窟に生息する豹の居住地です。

この場所の訪問時に毎回豹に会えるチャンスは90%という高率と信じられています。

見どころ: 洞窟生息の豹とラジャスタンの田園生活

行程: ジャワイダムはジョ―ドプル空港から2時間ちょっと(148キロ)の地点にあり、ウダイプール空港からだと3時間の距離(170キロ)となります。

ラジャスタンのケオラデオ ガーナ国立公園

以前にはバラトプール鳥類保護区として知られていた現在のケオレアデオ ガーナ 国立公園はこの州の東側周辺に位置しています。1982年に建設された公園で、この公園はここで370種もの鳥類や動物の保護が行われていることを鑑みて1985年にユネスコの世界遺産登録地リストに加えられました。

元来は1850年代にインドでマハーラージャと呼ばれる大王たちのための動物保護区として作られたものであるこの公園は滅多に見かけることのできない、姿を捉えがたいソデグロツ“ルの繁殖地となっています。

見どころ: 徒歩で、自転車で、或いは人力車を使って公園の中を珍しい種の鳥類をみてまわること。

行程: 極近の空港はアグラ(56キロの距離)です。ジャイプールから公園までは車で3時間(182キロ)です。

ピン ヴァレー 国立公園、ヒマチャル プラデシュ

ヒマチャル プラデシュの山岳地帯という高所にあり、寒冷の砂漠と表現できる唯一の国立公園であるピン ヴァレー国立公園はラハウルとスピティの狭間のスピティ分区にある公園です。この公園が設立されたのは1980年代のことで、現在ではその中心部は675平方キロに広がり、緩衝地帯として1,150キロに広がっています。

その中心部をカザと呼ばれる近くの村に置いたこの公園はドグハリーズ(避暑の家)と呼ばれる17の村で夏季には1,600人にも及ぶ人々が住まいます。

見どころ: クングリ修道院、避暑別荘、ユキヒョウ、並びにヒマラヤ アイベックス

行程: この公園には夏季には車道を使ってマナリ経由でクンズム パスを使い、冬季にはレコング ペオ経由で訪問します。

アンダマン島、並びにニコバール島にまたがるマハトマ ガンディ海浜国立公園 

この国での数少ない海浜保全地区の一つであるマハトマ ガンディ国立公園(MGMNP)はサンゴ礁やマングローヴとその他の植生帯を持つ島々を保護するために1983年に建てられたものです。この保護地区はポートブレアから西へ29キロのワンドリ近辺の領海を越えての281.5平方キロをカバーする保全区です。

見どころ: 珍しい海洋エコシステム、スノーケル、並びにボート漕ぎ

行程: この公園はアンダマン島とニコバール島の首都であるポートブレアから車道で到達できます。

ケララのサイレント ヴァレー 国立公園

ケララの最後に残存する熱帯雨林の一つを守る目的をもってサイレントヴァレー(沈黙の谷)国立公園は1985年に正式に落成されました。サイレントヴァレー国立公園の管理下にある森林はまったくの手つかず状態で、世界でも他に類を見ない高生産性のビジネス生態系を持つ森林です。この地域はまた絶滅寸前とされているシシオザルの生息地で、このことはこのサルがこの公園の象徴種とされる所以です。

見どころ: グリーンツーリズムと呼ばれる森林での長期滞在型休暇生活、シシオザル、加えて164種類に上る蝶類

行程: この公園はコチ経由のルートを取ると5時間のドライブで200キロ。またはタミールのコインバトーレ経由では2時間、65キロで到達できます。

マハラシュトラのタドバーアンダリタイガー保護区

タドバ国立公園とアンダリ鳥獣保護区は一体化してタドバ – アンダリ虎保護区(TATR)として625.40平方キロを占める公園を形成しています。この地の神格であるタルの名と、この保護地を横切って流れるアンダリ川に因んで命名された公園で1995年に公式に合併され数多くの虎の棲み処で、これはこの地の主要な観光の魅力になっています。

見どころ: TATRはインド国に存在する50を数える虎の保護地区の一つでナマケグマの棲み処であることと生態系に優しい宿泊施設でも知られています。

行程: この保護区は自動車道路を使用してナグプールから3時間(145キロ)にあります。

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